研修政府・自民党が今後確実に不足する介護職員の補強のため、外国人労働者の受け入れを検討しているそうです。

 

 

 

 

なぜ、外国人労働者が必要なのでしょうか?

ではなぜ、外国籍の介護職員の受け入れが必要なのでしょうか?日本人ではだめなのでしょうか?ソース元によりますと、このまま介護職員が増えず高齢化が進むと、約10年後の2025年には100万人もの人手が不足すると予測されています。

ですので、早急に介護職の人員確保が必要になるのですが、新卒での採用や転職などでは到底ムリとの判断のようです。

実は以前にも、介護職員不足問題が取り沙汰されていて、外国人受け入れ制度としてEPA看護・介護受け入れ事業というものがあり、今も続けられています。

しかし、この制度は次に説明するようにかなり批判が多く、実際問題を解決できる制度とは程遠いものだという意見があります。

外国人労働者の受け入れのメリット・デメリットは?

ではこの外国人受け入れで、どんなメリット・デメリットが出てくるのでしょうか?

まず、メリットからですが

  • 今の低賃金の介護職でも、十分にモチベーションが保てる外国人を雇うことができる。
  • 人口が減少している日本で、特に労働者人口を少しでも防ぐことができる。
  • 多様な考え方の働き手が入ってくることで、多様な介護の考え方・方法を取り入れることができる

などが考えられます。最も大きなメリットは、身も蓋もないですが、「低コストで優秀な人材を確保することができる可能性が高い」ということでしょうか。

次にデメリットを考えてみますと

  • 外国人が低賃金で働くことで、低賃金化が定着し、介護業界全体の賃金アップが難しくなる。さらにそのことでますます日本人で介護業界に就く人・就ける人が減る可能性がある。
  • ほぼ単一民族の日本では、本格的な外国人労働者の池入れは経験がなく、どのように外国人と日本人の共存繁栄を図っていくか、後先がわからない。
  • 外国人が増えることによる、治安の不安感をどう解決していくか。

以上のようなことが考えられるのではないでしょうか。また今まで外国人の介護職受け入れの策として行ってきたEPAですが、以下の様な意見がありなかなか定着していません。

介護福祉士の資格を取るには3年の実務経験がいるが、制度での滞在期間は4年なので、期間中1回しか試験を受けられない→例外的に1年間の延長がある。しかしそれでも2回までである。落ちたら一旦帰国して再度日本に来る必要がある。試験は漢字にふりがなを付けたり、試験時間を日本人の1.5倍にしたが、それでも問題そのものは日本語のままで、母国語での試験はない。

日本語は英語のように他の国で使える言語ではないので、日本に来るくらいなら、カナダやイギリスなどの英語が通じる国へ行った方がいいと考える外国人が多い。

施設は外国人の受け入れに対して、諸費用として一人60万円程度が必要になり、さらに賃金は日本人と同程度支払う必要がある。これで介護福祉士に合格しなかったら、帰国しなくてはならないので、今までかけた経費がすべて無駄になってしまう。

http://www.fsight.jp/11347

まさに、施策ありきで現場の人手不足の実態をなんら反映していないと言われても仕方がないのではないでしょうか。まずは、介護の仕事に熱意があっても現実問題として続けられないという、介護職員の待遇を少しでも良くすること。その後に、外国人労働者の受け入れを考えてもいいのではないでしょうか?

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