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前回では、「合格ラインがある  VS 合格ラインはない」について詳しく解説しました。

同じ問題を解くことでも、捉え方で全く違った心理状態になるということをわかっていただけたのではないかと思います。

さて、今回は4番目の「興味がない、苦手な分野も出題される  VS 自分の興味だけを勉強できる」について詳しく説明していきたいと思います。

試験勉強が挫折する最も大きな原因の一つに、この「苦手な分野も出題される」と言うことがあります。

私は理系科目が好きでしたので、中学・高校では「数学」「理科」などの教科にとても興味がありました。

興味がある=勉強が苦にならない=時間をかけてでも勉強する

という式が大体成り立ちますので、やっぱり得意分野の科目を中心に勉強していたんですね。

逆に文系科目は大体苦手でした。特に歴史・古文関係は赤点を取るくらい苦手でしたので、どうしても後回しになります。すると

興味がない=勉強がとても苦になる=時間をできるだけかけないようにする

という、全く逆の式が成り立つんですね。

大学受験では、受験科目をある程度選べますので、留年にならないくらいに勉強すればよかったんですが、こと社会福祉士の国家試験になると、ちょっと注意が必要になります。

社会福祉士・介護福祉士・精神保健福祉士の国家試験で最も注意しないといけないことが

「すべての科目で得点がないと、その時点で不合格!」

ということです。

つまり、「1科目でも0点があれば、他の科目がいくら満点でも不合格!」ということなんですね。

これは私が受験した頃にはなかった項目で、この合格基準が発表された当時は、結構シビアな合格基準になったと感じました。

社会福祉士・介護福祉士・精神保健福祉士の国家試験では、このことを念頭に置いて戦略を立てなければいけません。

では、どういう戦略を立てればいいのでしょうか?
それは、「苦手な科目から勉強する」ということなんですね。

先程の私の事例でもそうですが、人間どうしても楽をしたくなります。
勉強も、もちろんできるだけ楽をしたいですよね。

なので、好きな(得意な)科目をどうしても中心にやりがちなんですね。
なぜなら、好きな科目のほうが、頭に入っていくし、過去問題も解けるしで、楽なんですね。

逆に嫌いな(苦手な)科目は、どうしても後回しになりがちです。
勉強しても、よく分からないし、過去問題も間違いが多くなりますしね。

しかし、そんな感じで得意な科目を中心にやっていくと、試験間近になって、苦手科目で得点できないという状況になっている可能性が大きいんです。

苦手なので得点できない。勉強しないといけないけど時間がない。
という最悪の事態になりかねないんですね。

私でいえば、前カリキュラムの「社会福祉原論」「公的扶助」「障害者福祉」「相談援助」等の分野は得意でしたが、「老人福祉」「社会保障」「児童福祉」などは苦手でした。

模擬試験では、「社会保障」などは1点〜2点ほどしか取れないことも多く、0点の時もありました。
これは今では、不合格になりかねない深刻なことなんですね。

でも、あなたは「苦手な科目からやることの大事さはわかったけど、それが出来れば苦労はしないよ!」と思われたかもしれません。

では、どうしたら苦手な科目の勉強をスムーズにやれるのでしょうか?
それは、ちょっと逆説的ですが「勉強を始める際、まず得意な科目から始める」という方法がとても効果的だと思います。

自転車自転車をこぐ時のことを思い出してください。
自転車に乗って走ろうとすると、最初にペダルをこぐのが最も力が入りますよね。
でも、一旦スピードに乗ればあとは、最初ほどペダルをこぐのに力は必要ないですよね。
つまり、最初にできるだけ力がかからないようにすれば、後はスムーズにスピードに乗れるんです。

それと同じで、勉強の最初に得意な科目をやることで、力がかからないようにするんです。

得意科目を最初にやると、勉強がはかどりますよね。
つまり、スピードに乗りやすくなるんです。
スピードにのった時点=勉強がはかどっている時点
で、苦手な科目をやるんです。

いままで、あなたがなかなか苦手な科目の勉強ができなかったのであれば、是非この方法を試してみてください。

そうすれば、最初から苦手な科目をやるより、かなり勉強が進むと思いますよ。

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