社会福祉士の仕事社会福祉士の仕事は、主に総合相談業務になります。 ですので、相談業務ができる職場が基本的には、社会福祉士資格を活かせる職場となるでしょう。

では、具体的にどんな職場に相談業務があるのでしょうか?

社会福祉士が活躍できる職場として、

1)福祉施設

施設で生活をしておられる方(一般に利用者と呼びます)の生活全般に関して、総合相談や、各関係機関(病院など)との連絡調整などと行います。

例えば、障害をお持ちの施設利用者さんが、「施設を出て、一人暮らしをしてみたい」とか、児童福祉施設で、「家の条件がある程度整ってきたので、こどもを引き取りたい」などといった、対象者一人一人違った具体的な問題に対し、相談、援助、支援、解決などを行います。

2)社会福祉協議会

社会福祉協議会では、福祉活動専門員として、民間社会福祉活動の推進方策についての調査、企画、連絡調整、広報、指導など社会福祉の実践活動の推進を行います。

この福祉活動専門員は、社会福祉士または社会福祉主事任用資格を有することが、任用条件となっていますので、特に社会福祉士資格を活かすことができる職場といえるでしょう。

例えば、「ボランティア活動をするNPOを立ち上げたいが、具体的にはどうしたらいいでしょうか」とか、「地域に根ざした福祉活動の例は何かないでしょうか?」などの主に地域福祉推進のための、相談・助言・援助等を行います。

3)福祉事務所

福祉事務所は「社会福祉事業法」第13条において、社会福祉行政を担っていく中心的な組織として設置されています。

福祉事務所は行政機関ですので、そこで働く職員は、公務員となります。ですので、福祉事務所で働くためには公務員試験に合格し公務員にならないといけません。注意が必要ですね。

福祉事務所の職員としての仕事は、地域の住民の福祉に関する問題解決の為に福祉相談窓口となったり、福祉サービスの企画や実施にたずさわったりします。職員はケースワーカーやソーシャルワーカーなどと呼ばれています。

4)医療関係施設(病院など)

いわゆる病院や保健所などの医療関係施設では、社会福祉士は医療ソーシャルワーカー(MSW メディカル・ソーシャル・ワーカーとも言います)として、患者と、その家族がかかえる様々な問題に関する相談に応じたり、退院後のスムーズな社会復帰へのお手伝いをしたりします。

例えば、「経済的に苦しく、治療は受けたいが医療費が心配」、「このまま良くなって退院しても、行くところがない」
などの問題を抱えた方と問題を共有し、解決へ向けて医療チームなどと連携し支援を行います。

などがあげられます。

また、最近では福祉業界に民間企業が進出していますので、民間の福祉サービス企業や福祉機器販売・メーカー、有料老人ホームなども活躍できる職場としてあげることができると思います。