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前回は受験勉強と一般の勉強の違いについて、「試験日時が決まっている VS 期日がない」という事について詳しく説明してみました。

今回は、3番目の違い
「合格ラインがある VS 合格ラインはない」
について詳しく説明してみたいと思います。

この合格ラインがある VS 合格ラインはないは、受験勉強と一般の勉強との違いで、最も重要なポイントとなるかと思います。
社会福祉士の試験に限らず、高校・大学受験にも合格ラインがあると、よくいいますが、合格ラインをどう考えたらいいのでしょうか?

ポイントはたった一つで、要は
「合格ラインを超えさえすれば合格する!」
ということなんですね。

そう言われても、
「うーん、よく分からない」
と思われたかもしれませんね。

もう一度言いますよ。
要は
「合格ラインを超えさえすれば合格する!」
ということなんです。

もう少し正確に言うと
要は
「合格ラインを1点でも超えさえすれば合格する!」
ということなんですね。

例えば、100点満点の試験で、合格ラインが60点だとします。
では何点とれば合格かというと、もちろん60点なんですね。
80点取ろうが、100点取ろうが、合格には違いがないわけです。

このことは、別な言い方をすると、
「すべての問題を正解する必要はなく。合格の範囲なら問題を間違ってもいい」
と言う事になります。

つまり、
「60点以上正解しないといけない」=「最悪40点分は間違って構わない!」
と言う事になるんです。

試験勉強を続けていると、「自分が本番で6割も取れるだろうか?」とよく悩まれる方がおられます。
なぜ、悩むのか?
それは、取らないといけない点数に考えがいってしまっているからなんですね。
何事もそうですが、「必ず何かをしないといけない」という場合、この「必ず」という言葉のプレッシャーに人は押しつぶされやすいんですね。

では、合格している方はどう考えている方が多いかというと、
「合格ラインが6割なら、4割は間違えてもいいんだな」
と考えるんですね。

つまり、言い方がちょっと悪いかもしれませんが、「解けなくてもいい問題が、4割もあるんだ」と考えるんです。

「この仕事、必ずやり遂げろよ!」と上司から言われるのと、「この仕事は、半分できれば上出来だから、まずは半分やることに集中してやってみてくれ」と言われるのとでは、感じ方が全く違うのではないでしょうか?

話を元に戻しますと、合格する人は、最初から完璧を目指すのでなく、「この試験ではどれだけ間違えてもいいのか?」を試験勉強前に冷静に分析してから勉強をはじめるんですね。

その考えで試験勉強を始めれば、「いくら勉強しても、合格する感じがしない」といったことがかなり減るんです。
また、かなり気が楽になるので、リラックスして勉強に取り組むことができます。

ちょっと極端ですが、10問過去問題を解いて、7問コンスタントに正解なら、「大丈夫、自分の勉強はうまくいっている」と実感できるんです。
そうなると、さらにやる気が出るんですね。

反対に、事前に冷静に分析せず、試験に合格できないパターンでは、10問中7問解けても、「なぜ3問も間違ったのだろう。もっと勉強しなければ。」とか「また、3問も間違ってしまった。自分の勉強方法は間違っているんだろうか?」と不安ばかりを感じるんですね。
そういう心理状態で勉強しても、パフォーマンスが上がるわけがないと思いませんか?

同じ「10問中7問コンスタントに解ける」という結果でも、捉え方で全く違った心理状態で勉強することになっているんです。

大事なことは、あなたが受験する試験の合格ラインを、事前にできるだけ正確に把握してから、勉強を始めるということなんですね。

ちなみに、社会福祉士の合格ラインはこちらで公開されています。
大体60%前後が合格ラインになっています。