試験でもよく出ている介護計画ですが、試験に出るというだけではなく実際の介護を行う場合の道標になるとても大切な計画となりますので、しっかり理解しておきましょう。
ポイントは誰が、どこで、いつ、何を、どのようにして立てるかを理解しておくことになります。
まず、「誰が」介護計画を立てるか?です。
これは、介護保険では主に介護支援専門員が行いますが、必ずしも介護支援専門員だけしか計画できない訳ではありません。
介護福祉士も、もちろん介護計画を立てることが可能です。
また、意外と思われるかもしれませんが、サービス受給者本人やそのご家族も作成することができます。
しかし、本人が以前、介護福祉士や介護支援専門員の仕事をやっていたなどの特別な場合を除き、現実的には殆どの場合、介護支援専門員(ケアマネジャー)が作成します。
次に「どこで」受ける・立てるかですが、これは居宅の場合と施設入所で違ってきます。
居宅で介護サービスを受ける場合、もちろんご自宅でのサービスを受けることを前提として介護計画を立てます。
施設入所の利用者の場合は、主な生活場所が施設になりますので、入所施設でサービスを受けることを前提として介護計画を立てることになります。
3番目は「いつ」介護計画を立てるかです。これは試験でも大切なポイントの一つです。
介護計画にかぎらず、何かの計画をたてる場合、まず計画に関しての情報を集めますね。
例えば、A高校に合格したいと計画をたてる場合、A高校の難易度や過去にどのような問題が出たかを事前に調べるのと同じことです。
これと同じで、介護計画を立てる前に、介護サービスを受ける方の情報をアセスメントなどを行なって、できるだけ正確に的確に集め把握します。
この集めた情報は一般的に「介護ニーズ」と言われています。
この「介護ニーズ」を理解・把握した後で介護計画を立てることになります。
4番目は「何を」決めるかです。
これが介護計画の中心部分となりますね。
介護計画では、具体的に何を決めるのでしょうか?
これは、介護保険の場合、先程説明しました介護サービス受給者の「介護ニーズ」を出来るだけ満足してもらう具体的な介護サービスを決めることになります。
具体的には、ホームヘルパー(今は介護職員初任者研修)のサービスや、デイ・サービスなどのサービスを、1週間の期間でどのように受けて頂くかを決めることになります。
最後の「どのようにして」決めるかですが、これは「いつ」の部分で書いているように
介護サービスを受ける方の情報をアセスメントなどを行なって、できるだけ正確に的確に集め把握します。
この集めた情報は一般的に「介護ニーズ」と言われています。
この「介護ニーズ」を理解・把握して介護計画を立てることになります。
いかがでしたでしょうか?
この、誰が、どこで、いつ、何を、どのようにしてをしっかりと理解しておきましょう。
その2では、介護計画を立てる場合のポイントを解説していきます。
試験でもよく出ている分野になります。