自信
あなたは介護福祉士の試験勉強に限らず、仕事や日常生活で
「もう少し自信を付けることができたら」
とか
「自信がないからうまくいかないんだよねぇ」
と思ったことはないでしょうか?
介護福祉士の試験を1回で合格した人や、仕事をバリバリしている人を見たりすると余計に
「あー、あの人は自信があっていいなぁ」
と思ったことはないでしょうか?
この自信という代物は、あなたの人生においてかなり大きな役割を果たしているのは間違いないと思います。
では、自信があるようにみえる人は全てにおいて自信があるのでしょうか?
いやいや、決してそうではないでしょう。
私も、非常勤講師をしているという手前、人前で授業をするということに関しては、多少の自信がありますが、例えば
・楽器をひく
・おしゃれなレストランで食事をする
・ファッションを楽しむ
といったたぐいは、ほとんどというほど自信が持てません。
つまり、自信があるように写る人でも、その人にとって自信が持てる分野だから自信をもってできるのだと思います。
だから、まず思って欲しいのは、
「誰もがすべての分野において、自信を持つことは不可能」
ということ。
あなたがある特定の分野で自信が持てないのは、当たり前のことなんですね。
そうは言っても、
「えー、じゃぁ諦めろということ?」
というお叱りの言葉が出てきそうなので、じゃぁどうしたら自信がない分野で自信をつけたらいいのでしょうか?
ただがむしゃらにやればいいのでしょうか?
いやいや、それができないから自信が持てないんですよね。
ではどうしたら自信がつくのでしょうか?
それは、自信はある分野からある分野へ
「移すことができる」
ということがポイントなんですね。
あなたが今自信を持ってできることは、今うまくできていない、自信が持てない分野にも移すことができるんです。
例えば、あなたは自転車を乗ることができるでしょうか?
「もちろん乗れますとも」
と答えたあなた。
あなたは、生まれた時からすぐに乗れましたか?
そんなことはないはずですよね。
多分小学低学年の頃に、一生懸命練習して乗れるようになった方がほとんどだと思います。
一旦乗れるようになると、今では自信をもって自転車に乗れるのではないでしょうか?
料理が得意な人も、最初から目玉焼きを上手に作れたわけではありません。
必ずうまく行かなかった時期があるはずです。
私も、魚屋をやった経験があるので、今では3枚おろしは普通にできますが、研修以前は頭を落とすことさえうまくできませんでした。
ではなぜ、昔のうまく行かなかったことは思い出せないのでしょう?
それは、脳がうまく出来たことだけを記憶から呼び出して、うまく行かなかったことは忘れるようにわざとしているからなんですね。
そうしないと、自転車にのるたびにうまく行かなかったことを思い出したら、いつまでたっても乗れなくなりますよね。
だから、今あなたが何気なしにしている「すべてのこと」は必ずうまくできなかった時期があったのです。
なので、今うまくできなかったことでも、ちょっとずつ経験していけば必ず、うまく出来るようになる時期が来るのです。
これを域値(閾値)といいます。
1 ある反応を起こさせる、最低の刺激量。しきいち。
2 生体の感覚に興奮を生じさせるために必要な刺激の最小値。しきいち。
コトバンクより引用
この反応が起きるところまで、経験をつまないとうまくいかないんですね。
自信がない分野では、「どうせ自分はできない」という先入観があって、この反応が起きるところまで行かずにやめてしまうんです。
なので、あなたが今うまく行っていないと感じるときは、今うまく行っている分野の始めの頃を思い出してみてください。
今あなたが自信をもってできたことも、全くできなかった時期があったんです。
いまできていないのは、それと同じ状態が違う分野で再び来ているにすぎないのです。
つまり、続けていればいつか簡単にできる時期がやってきます。
それは、脳が勝手にやってくれるので安心してやってみてください。
「うまくいかない時は、うまくやっていることの最初の頃を思い出してみる」
そう考えてみて、続けてみてください。
きっといつの日か、うまくやっている自分にきづくでしょう!