財源

前回に引き続き、今回も介護保険の仕組みについて解説していきます。
今回は介護保険の財源についてになります。

 ポイントは大きく2つです。

1つ目は保険料には公費が含まれるということです。

民間の保険では、被保険者から保険料という形でお金(財源)を集めますが、介護保険では民間の保険で言う保険料は実は、財源の半分しかありません。

では残りの財源はどこから来ているのでしょうか?
それは国・都道府県・市町村の公費から拠出されているのです。

つまり

保険料50%+公費50%=100%の財源

となっているのですね。

公費はいわば税金ですから、介護保険の財源の半分は被保険者からの保険料で、半分は広く国民からの税金で賄われているということになります。

2つ目のポイントは、その公費は事業の種類によって負担割合が違うということです。

残り半分の公費ですが、おおまかにわけますと

・居宅関係(介護予防と居宅給付費)
・居宅以外(施設給付費と特定施設)

とで国や都道府県、市町村の負担割合が変わってきます。
負担割合まで詳しく覚える必要はないかと思いますが、居宅と施設の公費の内訳が違うということは理解しておきましょう。

まとめますと

・介護保険の財源はすべてが保険料で賄われているのではない
・財源のうち公費負担の割合が居宅と施設関係では違う

となります。

しっかり理解しておきましょうね。

追伸:ちなみに公費の負担割合を知りたい方はこちらに載っています。
http://www.city.nara.lg.jp/www/contents/1161670902308/index.html