塩素系漂白剤(えんそけいひょうはくざい)
漂白剤(ひょうはくざい)とは、漂白に用いる薬剤の総称。洗濯・台所用の漂白剤と食品添加物としての漂白剤がある。
家庭用漂白剤には「塩素系」と「酸素系」とが存在する。塩素系の漂白剤とトイレ用洗剤などの酸性薬剤を混ぜて使用すると、塩素系漂白剤に含まれる弱酸である次亜塩素酸が遊離、分解し猛毒の塩素ガスが発生する。このために消費者が死亡する事故が発生した。
度重なる消費者保護団体や製造業者の呼びかけにもかかわらず、依然として相乗効果が期待できると錯覚する消費者が減らなかったことから、各社の塩素漂白剤のパッケージに「まぜるな危険」と大書するに至っている。
酸素系漂白剤では混合しても塩素ガスは発生しないため、警告表示はされていない。
(ウィキペディアより 太文字筆者)
とあります。
試験では、誤飲の場合の処置と、性質等が出ていますので、おおまかなポイントを押さえていればいいかと思います。
<ポイント1>
塩素系の漂白剤の場合、酸性薬剤とは混ぜないこと
これは、上記ウィキペディアの説明でわかるかと思います。
塩素ガスで死亡する場合がありますので、絶対にやめましょう!
基本中の基本です。
<ポイント2>
誤飲(ごいん)した場合の処置ですが、少量の場合と、多量の場合とで違いますので、注意しましょう。
- 少量の場合
まず、すぐに十分な水で口をすすぐ。
次に、食道や胃粘膜を保護したり、誤飲したものを薄るために、
・コップ1杯程度の牛乳
・あるいは水
・あるいは生卵
を飲ませる。
その後、いつもと様子が違う場合,病院へ行き医師に相談する。 - 多量の場合
すぐに
・コップ1~2杯の牛乳
・あるいは水
・あるいは生卵
を飲ませてすぐに、病院へ行き医師に相談する。
といった流れになります。
では、なぜ吐かせたらいけないのでしょうか?
それは、吐くと一旦飲んだ漂白剤の塩素部分が再度、食道などの粘膜を刺激させてしまうからです。
また、肺に入ってしまい、肺を傷つける場合があるからでもあります。
また、塩素系ですので、アルカリです。
ですので、水や牛乳以外の例えば酢などの酸性の飲み物を飲ませると、
アルカリ+酸=中和
で中和します。
その際、中和熱という熱が発生してさらに損傷部分が熱で傷む場合がありますので、避けましょう。
<ポイント3>
目に入った場合は、こすらず、すぐに水で15分位上流します。
その後、何も変化がなくても、すぐに病院へ行き医師へ相談しましょう。
目の粘膜はアルカリに特に弱いため、手当が遅れると、最悪失明することもあります。
必ず、医師へ見せることがポイントです。
その他の誤飲・誤用はこちら日本石鹸洗剤工業会のサイトが詳しいですね。