絵カード(えかーど)
絵カードとは、その名の通り様々な絵が書いてあるカードのことです。
実際のカードはこんな感じです。
http://keikototyu.exblog.jp/4638060/
試験では、この絵カードと失語症との使用方法が出ていますので、失語症と絵カードとの関係を説明してみましょう。
まず、失語症にはたくさんのタイプがありますが、試験によく出ているのは、運動性失語と感覚性失語の2つです。
この2つの違いについて説明してみましょう。
どちらの失語症も脳の左側に損傷を受けたために起こる症状です。
ですので、脳の左側がどのような働きをしているかをまず、理解することが大事ですね。
脳は左側と右側ではその働きが違います。
脳の左側は一般的に思考や筋道立てた論理を司っています。右側は感性や知覚などの感覚を司っています。
「理屈ばっかりでやりにくいよ」
といわれるタイプの方は、脳の左側で考える人、
「あの人は直感がすごいし芸術的センスが有る。」
といわれるタイプの方は右脳で考える人なんですね。
左側の脳は、思考や論理を司りますがその思考や倫理は言語で形作られます。
ですので、その言語を形作る部分が損傷を受けるので、失語症になってしまうのです。
では運動性と感覚性はどのように違うのでしょうか?
下に表でまとめてみました。
運動性失語 | 感覚性失語 | |
別名 | ブローカー失語 | ウェルニッケ失語 |
支障箇所 | 脳の左下部の部分の一部 | 脳の左上部の部分の一部 |
理解できる部分(^^) | 人の言っていること | 自分から言葉として発言すること |
難しい部分(T_T) | 自分から言葉として発言すること | 人の言っていること |
つまり、運動性と感覚性は理解できる部分がちょうど下の図のように反対の関係にあるんですね。
試験では、この両方の特徴と絵カードとの関係が出ています。
特徴と関係はこのようになりますね。
運動性失語 | 感覚性失語 | |
絵カードの有効性 | 相手の言っていることはわかるので、絵カードは有効 ○ | 相手の言っていることがわからないので、絵カードは難しい × |