前回は介護計画作成の流れについて説明してみました。
今回は介護計画の中身について、試験のポイントを説明してみます。
介護計画を立てる上で、最も大事なポイントで、試験でも本当によく出ているポイントが、介護計画は誰のために作るのか?です!!
答えはもちろん、「サービス受給者本人のため」になります。
試験でも例えば、選択肢の中に
- 介護従事者の意向を優先する(第22回75問目)
- 介護計画は、利用者と家族に説明し同意を得る(第20回75問目)
などと、誰のための介護計画を問う問題が出ています。
この介護計画にかぎらず、介護福祉士試験で大切なポイントの一つは利用者中心主義ということです。
つまり、介護を行うにあたっては利用者が最も中心にいなければいけないという根底の原理があります。
これを知っておくと選択肢の中に、利用者を中心にしていない書き方をしていれば×、中心にした書き方をしていれば○と容易に判断できるのです。
上記で言えば22回の75問目は介護従事者の方を中心としていますので、当然×ということになります。
現場の感覚で言うと、利用者さんの意見ばかりを聞いていたらうまくまわらないということも確かにあるんですね。しかし、こと介護福祉士試験では現場の意見は聞いていませんので、原則に忠実に従って解いていくということを肝に銘じてください。
試験は、あなたの意見を聞いているのではないのです!!
その他のポイントですが、その他のポイントも先程の「サービス受給者本人のため」という大原則を知っていれば、自然と出てくるポイントになります。
本人の今までの暮らしを大切にする
本人の今までの歴史や生活歴をしっかりと把握した上で介護計画を立てることが大切です。
家族の意向を反映する
本人の意向が最も大切ですが、本人以外に家族がいる場合、家族の方の支援も大切です。家族が支援してくれること=本人の意向の実現と考えると、わかりやすいのではないでしょうか。
状況に応じて変更する
本人の状態は日々変化しています。介護計画は一旦立てたら終わりではなく、本人の状況に応じて変更することが大事になってきます。
計画は具体的かつ、効果があるものにする。
これは特に解説は要らないと思いますが、計画倒れにならないように、具体的かつ有効性がないといけません。
これも、計画のための計画ではなく、介護計画は利用者さんのためと考えると、すんなり出てくるのではないでしょうか。
以上長々と書いて来ましたが、何回も書いているように「利用者中心主義」の1つだけ理解してると、ほとんどの選択肢の判断がつくようになります。
是非理解してくださいね。