私はいくつかの理由から、できるだけ早い時期に実際の過去問題集を使って、過去問題に触れておくことを強く勧めています。
実際に過去問題を解いた後、解説を見るときにどこまで理解しておくのか?
について、あなたも不安になったことはないでしょうか?
過去問題集を解くときに、最も大事なポイントはなんでしょうか?

いろいろご意見があるとは思いますが、私は、
「できるだけ、すべての範囲の過去問題を解く!」
という事だと思います。
社会福祉士の試験で、私が受験したころと最も違うのが、1科目でも0点の科目があれば即不合格という点です。
つまり、他の科目でいくら点数を稼いでも、たった一つ0点の科目があれば、不合格になるのです。
このことは、全く勉強していない科目があるのは致命的なリスクという事を意味します。

ここに二人の受験生がいたとします。
Aさんは、完璧主義者で、とにかく過去問題の解説を一つ一つしっかりと理解しないと、先に進まないタイプ。
Bさんは、解説は半分程度理解出来ればOKとして、とにかくできるだけ多くの問題を解いていくタイプ。
ではどちらが合格する可能性が高いでしょうか?
そうです、私はBさんのほうが可能性が高いと思います。
なぜでしょうか?

それは、先程の社会福祉士試験のシステムを分かっていれば自ずと分かるのです。
Aさんの完璧主義は、他のことではいいかもしれません。
しかし、勉強時間が限られている試験勉強では、この方法で勉強していると、致命的なミスを犯す危険があります。

最初からあまりにも徹底的に理解しようとして、すべての科目を勉強できない可能性が高いということです。
試験前最後の1ヶ月になって、勉強していない科目が3つあったとしたら、その科目のうちで0点を取る可能性がとても高くなります。
他の科目が100%に近い解答率でも、不合格になってしまうのです。
どうでしょうか?

とっても危険な賭けだと思いませんか?
私は、1年に1回しか受けられない試験にこんな危ない賭けをする勇気はありません。
Bさんの場合、例え半分しか理解出来なかったとしても、

●すべての科目を一度は勉強する時間が持てる
●時間が余れば、苦手な科目を何回も復習することができ、その結果さらに理解が深まる

というメリットがあります。

脳科学の研究から、人は深い一回の勉強より、浅くても何回も勉強したほうがより理解力が高まるという結果が出ています。
同じ100分の勉強をするのであれば、100分を1回より、25分を4回に分けてやったほうが理解力は殆どの場合、深まるのです。

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