東京物語を観て思う

昨日、大俳優の高倉健さんがお亡くなりになりましたね。
謹んでお悔やみ申し上げます。
だんだん昭和の大俳優の方が亡くなられて、もう新しい映画が観れないかと思うと寂しい限りです。

それと全く関係はないのですが、実は先日、前々から気になっていた
「東京物語」
という映画を観ました。

1953年の製作ですから、もう60年!以上前の映画になります。

話のストーリーは、高齢の夫婦が、東京で独立している息子や娘に、観光がてら会いに行くという、どこにでもありそうなテーマですが、出演者の素晴らしい演技で、本当に考えさせられ、感動する素晴らしい映画でした。

詳しい内容は実際に観てもらうとして、この親と子の問題は、実に60年前でも全く変わっていないものだと思った次第です。むしろ60年前より今のほうが、問題としてはより複雑で深刻になっているのではとさえ思ってしまいます。

映画では、観ている方としては「実の親がせっかく東京まで来たのだから、もう少し時間を取ってやったら」と思うのですが、それでも、息子・娘なりに親の相手をします。そして、母親が故郷で亡くなった時も、全員が故郷に帰ってきます。

そんなこと当たり前だと思われる方も多いと思いますが、この最近の20年ほどの日本では、中間層という層が急激に減り、貧困層か裕福層かという、2極化が進んでいます。

その2極化の中で、親が上京しても、観光旅行なんて、させたくてもしてやれないという層がどんどん増えているのです。一体、日本はこの映画の60年後、豊かになったのでしょうか?

この映画の中では、もちろん介護保険がない時代ですし、介護に関するシーンも出て来ませんが、実家に残った父を誰が最後まで看るのかとついつい考えてしまいました。
もしあなたが、介護の仕事をしている職員としたら、どういうアドバイスをするか、シュミレーションをしてみるのも、試験対策となっていいかと思います。

最後に近いシーンで、自分の戦死した息子の嫁(原節子)に義父(笠 智衆)が言うセリフは今の時代を予見してたような気がします。

「実の子どもより、いわば赤の他人のあんたが、わしらに一番良くしてくれた。本当にありがとう。」

介護の仕事をしていて、この言葉を利用者さんからかけられたとしたら、嬉しい半面、悲しい気持ちがするのは私だけでしょうか?

 

追伸:若年性アルツハイマー型認知症では、この映画がおすすめです。

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