連携先日、私のとても身近な方から、電話がありました。

私:「久しぶり。元気にしとぉ?(してる)」
知り合い:「うーん、仕事はまぁまぁやけど、実はねぇ、、、」

という、ちょっと困ったような動揺した様子の電話でした。

お話を聞いていると、母が診察で認知症と診断されたらしいのです。
知り合いは、医療・介護系には全く関係がない仕事をしているので、何をどうしていいか全く分からず、私に電話をしてきたとのこと。

とりあえず落ち着くことを伝えて、お話をうかがうことにしました。

その後、二人で話し合ったのですが、その際アドバイスしたのは、
「自分で何かしようとしても、素人では何をどうしていいか分からなくて当たり前ばい(です)。
なので、まずは専門家に会って、しっかりとした情報と、今後何をしたらいいのかを聞いてみることばい。」
ということでした。

知り合いは、少し落ち着いたようで、私と一緒に、社協の専門員に会うことになりました。

今はまだ経過中ですが、このように知り合いの方からご相談を受けるたびに思うのは、資格を持っていることも大事、しかしその資格を活かすことのほうがもっと大事ということです。

私は社会福祉士という資格を持っていますが、それだけでは、自分が出来る範囲はすごく限られてしまいます。今回のようなケースでも、私の専門は障がい関係ですので、認知症については詳しくはアドバイスできません。

では専門外だからと、そこで諦めるのかというと、決してそうではありません。

今までの社会福祉士や、福祉の仕事をしてきての人脈や経験を頼りにして、知り合いの方に最も会ってもらいたい方と、引き合わせるということも大事だと思うのです。

社会福祉士や介護福祉士の仕事の一つに、関連分野の方との連携があります。つまり、自分が知らない苦手な分野は、自分が必ずしも行う必要はないということです。その分野の専門家を知っていたり、信頼関係を日頃から築いて行くことで、クライエントに紹介し、つないでいくことも、とても大事な仕事だと思うのです。

飛行場の「ハブ空港」のような感じですね。

そう考えると、介護・社会福祉士の資格を取ることももちろん大事ですが、それ以上に日頃から多様なネットワークと信頼を築いていく事も大事だと最近は特に思うのです。

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