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こんにちは、前回の記事からだいぶ間があいてしまいました。
と言うのも、非常勤講師の科目が今年度から新しく1つ増え、その資料を作っていたからなんですね。

科目は社会保障関係なんですが、社会保障関係は受験生が苦手とする科目の1つなので、授業の資料を補完しながら、このサイトやYouTubeでも解説していきたいと思います。

では、久しぶりですが、前回は受験勉強と一般の勉強の違いについて、「試験範囲が決まっている  VS  範囲がない」という事について詳しく説明してみました。

 

今回は、2番目の違い

「試験日時が決まっている  VS 期日がない」

について詳しく説明してみたいと思います。

 

試験勉強は、試験日時が決まっていると書くと、「そんなこと当たり前じゃないか!」とお叱りを受けるかもしれませんね。

 

でも、この試験日時が決まっているということは、とてもとても重要なポイントなんです!

 

一般の勉強は、基本的に終わりがありません。

よく料理など何かの道の達人が「自分は生涯現役、生涯勉強だと思ってますから」というようなコメントを言うことがありますよね。

 

これは、試験日時が決まっていない一般の勉強の場合だから言えるコメントなんですね。

 

一方、調理の専門学校の生徒さんだったら、「調理師国家試験では、必ずこれとこれをマスターしておいかないといけないから、今は必死でこれをやっています」というようなコメントになるんじゃないでしょうか。

 

つまり、試験日時が決まっている場合、最も大事な考え方は

「試験日から逆算して、今やるべきことを決める!」

という逆算的な考え方なんですね。

 

偶然にも、今4年に一度のオリンピックの選考会があってますね。
選手はオリンピックの前に、選考会で選手に選ばれないといけません。

ですので、逆算して選考会の日にベストな結果を出せるように自分の体調や精神状態を持っていくんですね。

試験勉強も全くこれと同じです。

国家試験の日時に合わせて、自分の体調や頭脳をベストな状態に、

「持っていく!」

んですね。

 

何度も書きますが、そのために

「逆算」

するんです!

 

今回のこの違いがわかると、あなたが今のこの時期にやるべきことが見えてきませんか?

そうですね。

 

試験日までの日数を数えて、逆算して本番までに何をやるべきかのスケジュールを決めることなんです!

 

と言っても、最初から事細かにスケジュールをきっちり決めてしまうのは間違ったやり方です。

なぜなら、そのスケジュールが狂ってしまったときに、またスケジュールを作り直さないといけなくなるからです。

ギチギチに作ったスケジュールほど、つくり直すのに時間と手間がかかってしまいます。

その結果、スケジュールを決めることが億劫になって勉強そのものをやめてしまうかもしれないんですね。

 

ですので、まずはざっくり大まかなスケジュールをたててみましょう。

例えば、今は4月ですので来年の1月まで大体10ヶ月ありますね。

 

その10ヶ月をいくつかの期間に分けるんです。

 

  1. 最初の4ヶ月は、基礎の過去問を解きながら基礎知識を徹底的に習得する
  2. 次の3ヶ月では、基礎の知識を元に、少々難しい過去問題を解いていく
  3. 次の2ヶ月で、今までやってきて自分の苦手な分野の知識の穴埋めを行って行く
  4. 最後の1ヶ月で、総復習を行う

 

などです。上記はあくまで例です。

あなたが、今までどれだけ勉強してきたか、どれほど過去問題を解くことができるのかで、スケジュールは変わっていきます。

 

私の場合のように、今まで全く福祉の勉強をしてきたことがない場合だと、1.の期間は6ヶ月になるかもしれないですね。

 

また、先ほども書いたようにスケジュールは絶対ではありません。

1ヶ月程度やってみて、どうもこのスケジュールだと間に合いそうにないとか、スケジュールより先に進んでいると思ったら、その都度スケジュールを柔軟に変える勇気も必要です。

 

勉強に限らず、物事に絶対はありません。
その都度変更しながら、ベターな方向を探すのが合格への近道だと思います。
そのためにも、あまりスケジュールをギチギチにつめ込まないでください。
必ずバッファ(予備日)を入れて、何かあったときの為に調整できるようにしておきましょう。

 

ちなみに私は、1週間のうち休み以外では2日間の予備日をつくっています。

予備日が多いんじゃないかと思われるかもしれませんが、長年やってきてこれくらいの予備日で丁度良く調整できるようになっています。

 

自分では何も予定が入らないと思っていても、家族の体調が悪く病院に連れていかないといけないとか、新しい仕事のオファーが来るとか、病気になるとか、自分ではコントロールするのが難しい予期せぬ出来事が結構あるんですね。

 

ガチガチにスケジュールをたてて、結局半分もできないケースと、余裕を持ったスケジュールで、7割程度実行出来るケースとでは、当然後者の方が合格する確率は高くなりますね。

 

また、人はスケジュール通りに進んでいると、満足感と安心感を持つことができます。

そのことで、さらに勉強がはかどるというプラスの効果もありますね。

逆にスケジュールが進まないと、自己嫌悪感、不安感などあまりよくない気持ちになってきて、さらにスケジュールが進まないということになりかねませんので、スケジュールには余裕を持たせることがコツです。

 

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