ここでは、「社会福祉士を活かした仕事を探してみよう」でご紹介した主にネットで調べる方法以外の方法で、就職・転職する方法を紹介してみたいと思います。
1)日頃から人脈を広げておく
福祉関係の仕事は地域密着型の仕事になると思いますが、地域密着型の仕事であればあるほど、結構求人を公開せずに、まずは「知り合いにいい人がいないか聞いてみる」ということが少なからずあるということです。
具体的な数字を挙げることはできませんが、ハローワークなどの公的求人以外にも、求人は行われているということです。
その、公開されない求人情報をいちはやくつかむには、やはり日頃のネットワークすなわち、人脈が必要になってくると思います。
ここで注意したいのが、顔だけを知っていたり、名刺を交換しただけの人脈は殆ど人脈にはならないということです。本当の人脈は、広いおつきあいをしている人と、いかに深くおつきあいができるかということだと思います。
つまり、100人の薄い名刺交換だけのつきあいより、100人の知り合いを持っている1人の人と深いおつきあいをした方が、はるかに深い情報が入ってくるということです。
日頃からアンテナを張り巡らしておき、ここぞと思った方には、ぜひ自分からアプローチをしてみてはいかがでしょうか。反応がなくてもともとですから、少しでもお近づきになれればラッキーだと思いますよ。
2)社会福祉協議会へ人材登録しておく
各県には、○○県社会福祉協議会という会があります。そこでは、県によって呼び名は違いますが、人材センターという福祉の仕事を探している人を登録しておいて、福祉の仕事があれば斡旋(あっせん)してくれるところがあります。いわば、ハローワークの福祉限定版みたいなところですね。
そこに、自分の取得した資格や、希望職種、希望勤務条件等を記入して登録しておくと、希望の職種があれば本人に連絡してくれます。
ここでのポイントは、希望職種、希望勤務形態は特に引き下がれない条件(夜勤は絶対だめ)がない限りは、なるべく広い条件で登録しておいた方が斡旋してもらいやすいということです。
最初からあまり職種を限定してしまいますと、職種によっては殆ど求人がない場合もあります。それより、まずは色々な求人を見てみて、実際に職場に行ってみて判断しても遅くはないと思いますよ。
また、求人案内が来たら、かならず最低1回は実際の職場に行ってみましょう。求人案内だけではわからない、その職場の雰囲気を知る事ができます。
職員は明るく仕事をしているか。利用者さんは明るいか。対応は丁寧か。などなどです。
これは、職場の大きさとはあまり関係ありません。小さい職場でも、自分に合った雰囲気の職場かも知れませんし、大きい職場だからといって自分に合うかどうかは、はっきり言ってわかりません。
ですから自分に合った雰囲気の職場かどうかは、行ってみなければわからないのです。1回や2回行ってみただけでは分からないといわれるかもしれませんが、少なくとも、求人案内だけで決めるより、より深く職場を知ることができると思います。
3)職場見学やボランティアをしてみる
これは人によってはできない方もおられますが、自分が気になる職種の施設などに直接見学を申し込むという手もあります。今現在、福祉の仕事に就いておられる方(つまり同業者ですね)は少々難しいかもしれませんが、新卒の方や、全く違った職種の方の転職には、効果がある場合もあります。
また、直接電話して見学を申し込む際の受付の対応や、見学の際の対応などで、その職場の雰囲気なども察する事ができますのでやってみる価値はあると思います。
実際に、就職が決まるまで県内全部の施設を見学しようと思って連絡を取り続けた方もいらっしゃいます。その方は直接就職には結びつきませんでしたが、そのときの経験が、今の福祉の現場での仕事に非常に役立っていると話しておられました。
施設見学とは違って、施設や地域での福祉系のボランティア活動に参加してみるのも良いかと思います。ボランティア活動は1人ではなかなかできませんので、ボランティア活動をすることによって、ネットワークが広がる可能性がでてきます。
ボランティア活動は、地域の回覧板や市報、県報、福祉系大学・専門学校などの掲示板などによく案内されています。
また、ヤフーやグーグルなどで、「ボランティアネット、ボランティア活動」を入れて検索しても様々な情報を得ることができますよ。
人脈を広げるのところで書きましたが、休みの日に一人部屋にいても人脈はなかなか広がりません。(今は、SNSなどもありますが、、)
ボランティア活動をそもそもの本来の目的として、さらにボランティア活動をすることでネットワークが広がることは良いことではないでしょうか。
何事も選択肢がたくさんあることは、可能性が高まる事に結びつくと思いますよ。