試験では、おむつ交換についての問題がよく出ています。
今回はおむつ交換時の心理面について説明します。
利用者の方が、自分で排泄をできなくなったり、物理的にはできても様々な理由で排泄をできなくなることがあります。
その際の最も普通の対処方法として、おむつを使用するということが考えられます。
おむつをすることで、介護をする方は負担軽減になる場合が多いですね。
しかしながら、おむつを使用する際、最も考えなけれればならないことの一つが精神的負担になるのです。
先程、介護者の方の負担軽減になると書きましたが、精神的負担は介護者・利用者の両方にかかってくるのです。
まず、介護者の方の精神的負担ですが、
- おむつ交換時の臭いが負担になる
- おむつ交換をするたびに、元気だった頃の父・母を思い出し、落ち込む
などが挙げられます。
2番目の項目は、元気な時期がながかった場合や、急に介護が必要になった場合などに、より精神に負担がかかりますので、介護者の健康も注意しなければなりません。
次に、利用者の方ですが、これはもちろん
- 今まで自分でトイレに行って排泄をすることができたのに、できなくなったという自信喪失感
- 他人や身内に自分の排泄を手伝ってもらわないといけない屈辱感・羞恥心(しゅうちしん→恥ずかしい気持ち)がある
などが考えられます。
身内が介護する場合、同性介護が基本ですが、様々な事情により母親のおむつを息子が交換するということもあります。
その際、同性介護に比べて更に精神的負担が増えますので、注意が必要です。