嘔吐(おうと)
嘔吐(おうと)とは、動物やヒトの口から胃の内容物を吐き出す行為、又は症状である。
(ウィキペディアより)
とあります。
嘔吐は、俗にいう吐くことになりますので、この症状がわからない方はほとんどおられないと思います。
試験では、病状と嘔吐の関係、嘔吐時の介護の方法等が出ていますので、この部分に絞って解説していきます。
まず、病状と嘔吐の関係ですが、嘔吐するには大きく2つの場合が考えられます。
つまり、腐った食べ物を食べた時に胃や腸など消化器官系が関係する場合と、船酔いなど精神的なストレスが関係する場合です。
腐った食べ物などの場合は、
一般に過度の飲酒や摂食、腐敗・変質した食物の摂取、過度の運動、体調不良などの際にまず脳内の「嘔吐中枢」が刺激され、「吐き気」を催す。
(同、ウィキペディアより)
が原因になります。
また、精神的なストレスの場合は、
車や船舶、遊園地の遊具などで長時間もしくは激しく揺れる環境下にあった場合、「酔い」が発生して嘔吐に至る場合がある。
この他、高温になる閉所、きつすぎる衣服(特に着物)、帽子、ヘルメット、日本髪の鬘(結婚式、舞踊発表会、等)、等の重量があったり蒸れたりする物を長時間着用の場合や、他者の嘔吐(いわゆる貰いゲロ)、吐瀉物、排泄物、等、を見たり聞いたり各種の悪臭を嗅いだり、恐怖映画、マインドクラッシャー等の不快な映像、音声を見たり聞いたりした場合にも、精神的なストレスから、吐き気・嘔吐を引き起こす場合が多い。
(同 ウィキペディアより 太字筆者)
刑事映画などで、よく殺人現場を見た新人刑事が嘔吐する場面がありますが、この場合は特に食べたものが悪くなくても嘔吐するのですね。
次に嘔吐時の介護方法ですが、ポイントは
「嘔吐物で窒息しないようにする」
ことです。
嘔吐物が、逆流して窒息する危険性がありますので、
- できるだけ吐けるまで吐かせる
- 喉の奥や鼻腔に嘔吐物が無いか確認する
- 吐かせた後は、回復体位もしくは身体を横に向ける(側臥位)
ということがポイントですね。